気温もようやく秋らしくなり、朝晩は肌寒さを感じるようになった。しかし、今月は天気がいまひとつで、秋晴れと呼べるようなすっきりした日が少なかった。週末になると天気がぐずついたり、用事が重なったりして、なかなかフィールドに出る機会を確保できなかったのが残念だった。
手賀沼周辺の鳥の姿も、期待していたほどには増えていない印象だった。それでも、モズが元気に活動している姿が目立ち、秋の訪れを感じさせてくれた。高鳴きの声を聞くと、この季節ならではの情景として、毎年のように心が和む。
カモ類の渡来はやや遅れているようで、今のところ見かけたのはコガモのエクリプスと思われる姿くらいであった。その一方で、カルガモの群れの中に、少し変わった姿のカモを発見。くちばしの形状などから判断すると、マガモとの交雑種「マルガモ」と思われる。以前見かけた個体とはまた違う姿、こうした思わぬ出会いもまた、観察の楽しみのひとつだ。
カワセミは一年中見られるが、姿を見かけやすくなった。
11月に入れば、いよいよ冬鳥のシーズンが本格化するだろう。寒さとともに姿を見せる鳥たちとの再会を楽しみに、次の観察に備えたい。









