6月のとり散歩 2025

6月13日(水元公園にて)

最近の手賀沼では野鳥の姿がめっきり少ないため、気分を変えて東京都葛飾区の水元公園へ出かけてみた。

公園はちょうどハナショウブやアジサイが見頃を迎えており、平日にもかかわらず多くの人で賑わっていた。ただし、鳥の姿となると、冬に訪れたときほどの賑わいは感じられず、やや寂しい印象だった。

園内ではムクドリがあちこちでにぎやかに鳴いており、どうも親鳥に餌をねだる幼鳥の声のよう。子育ての真っ最中のようだ。

一方で、小鳥類のさえずりも木々の上から聞こえてはくるものの、葉が生い茂り姿を捉えることは難しく、双眼鏡やカメラ越しにもほとんど確認できなかった。

帰り際、水辺に人だかりを見つけ近づいてみると、カメラを構えた集団が熱心にシャッターを切っていた。その先を見てみると、コアジサシが小魚を狙って飛び回っている。俊敏に水面近くを滑空しながら、時折ダイブして獲物を狙う姿は実に見応えがあり、自分もシャッターを切った。
タナゴらしき小魚を加えたカットも撮れたが、残念ながらピントは甘かった。カメラのせいにしたいところだが、まだまだ修行が足りないようだ。

目立った鳥影は少なかったものの、思わぬ出会いに恵まれた一日となった。たまには足を延ばしてみると、新しい発見があるものだ。